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“動き”のあるサイトもWordPressで実現!アニメーション対応コーディング
“動き”のあるサイトもWordPressで実現!アニメーション対応コーディング
「WordPressはCMSだから、動きのあるサイトは難しい?」——答えはNOです。
コーポレートや採用サイトでも、スクロール連動の演出やホバーのマイクロインタラクション、
セクション間のトランジションまで、WordPressのテーマ・ブロック・カスタムスクリプトを正しく設計すれば、
表現力の高い“動くサイト”は十分に実現できます。
大切なのは、見た目の派手さではなく、ユーザー体験(UX)とブランドの世界観に合致した“意味のある動き”。
この記事では、アニメーション対応に強いコーディング視点で、
WordPressで「軽く・美しく・運用しやすく」実装するための要点をまとめます。
なぜWordPressで“動き”をやるのか?
WordPressを選ぶ最大の理由は、公開後の運用のしやすさです。
更新のたびに開発者へ依頼しなくても、編集画面からテキストや画像を差し替え、
場合によっては「動きの強さ」「発火位置」などを管理画面の項目で調整可能にできます。
運用チームが自走できることは、ブランディングの継続性に直結します。
- • ニュース・実績・採用記事など“動くUI”を保ったまま増やせる
- • 季節キャンペーンの演出をパーツ化し、再利用できる
- • デザインガイドと連動し、世界観を壊さず更新できる
WordPressでアニメーションを実現する方法
実装アプローチは大きく3層で考えます。テーマ側で基盤をつくり、ブロック側で編集体験を担保し、
必要に応じてJSライブラリで演出を加えます。
- • CSSトランジション/キーフレーム:ホバー、フェード、トグルなど軽量な動き。再現性が高く描画も軽い。
- • JavaScript(GSAP / ScrollTrigger / IntersectionObserver):スクロール連動、遅延出現、タイムライン制御など高度な演出。
- • SVG・Lottie:ロゴやアイコンの繊細な動きに最適。容量を抑えつつ表現力を確保。
プラグイン任せにせず、テーマに必要最低限のコードを組み込み、機能は“モジュール化”。これが軽さと保守性を両立する鍵です。
Core Web Vitalsとパフォーマンス最適化
“動くサイト”でよくある失敗は、リッチな演出に寄せすぎて読み込みが重くなること。
検索流入やCVにも響くため、以下を徹底します。
- • 画像の自動最適化(WebP/AVIF、遅延読み込み、適正サイズ出力)
- • CSS/JSの分割読み込み(Critical CSS、遅延・遅延実行)
- • ライブラリの最小採用(本当に必要な機能だけを使う)
- • メディアクエリごとに“動きの簡略化”を設定(モバイルは軽く)
演出よりもまず速度。速度があってこそ、動きが“心地よさ”になります。
ブロックエディタと相性の良い設計
編集者が迷わず使えることが、長期運用の生命線です。
Gutenberg(ブロックエディタ)では、動きに関連するパラメータをブロックのオプションに組み込みます。
- • 「発火位置」「ディレイ」「距離」「方向」などを数値/セレクトで設定
- • 複合パターン(ヒーロー、カード、FAQなど)を“ブロックパターン”化
- • ブランドカラー・余白ルールをテーマJSONで統一管理
結果、誰が更新しても世界観と動きの品質が揃います。
ブレークポイント設計とモバイル最適化
“PCで美しい”はスタート地点。スマホでの体験を基準に設計します。
- • モバイルファーストのCSS、必要に応じてタブレット専用調整
- • タッチ領域の確保、スワイプ操作の導入、キーボードフォーカスの担保
- • モバイル時はアニメーション密度を落とし、体験を阻害しない
アクセシビリティと“意味のある動き”
動きは飾りではなく、意味が必要です。
ユーザーの理解や行動を助けるために設計します。
- • prefers-reduced-motion を尊重し、低減設定を用意
- • フォーカス可視化、aria属性、代替テキストで情報ロスを防止
- • 視線誘導:次の行動(問い合わせ・応募・資料DL)へ自然に導く
制作フローと運用体制
- 要件整理:演出の目的(伝えたい感情/訴求点)とKPIを定義
- 演出プラン:参考表現の共有、動画モックやプロトタイプで合意形成
- テーマ実装:HTML/CSS/JS設計、ブロック・パターン開発
- 最適化:画像圧縮、コード分割、Core Web Vitalsの改善
- 検証:主要ブラウザ・デバイス、アクセシビリティ、フォーム動作
- 引き継ぎ:運用マニュアル、更新トレーニング、保守プラン提示
依頼時のチェックリスト
- • JSライブラリの実績(GSAP/ScrollTrigger/Lottie 等)があるか
- • ブロックエディタで“動きのパラメータ”を編集できるか
- • 速度・アクセシビリティの改善提案がセットか
- • 運用後の変更に強いテーマ設計(過度なプラグイン依存を避けているか)
- • スマホでの体験最適化(タッチ・読みやすさ・簡略化)が考慮されているか
まとめ|“動き”はブランディングの言語
“動き”は、写真や文字と同じくブランドを語る言語です。
WordPressでも、正しい設計と実装で、軽さ・美しさ・運用性を両立したアニメーションサイトは十分に実現できます。
目的に合った最小限で上質な動きを、編集しやすい仕組みで。
これが、私たちがご提供する「アニメーション対応コーディング」の価値です。
「世界観を崩さず、伝わる動きを実装したい」「更新しやすく、軽いサイトが良い」——そんなご相談、お気軽にどうぞ。
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