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スマホ対応は当たり前|ユーザー視点でつくる“見やすい”レスポンシブコーディング
スマホ対応は当たり前|ユーザー視点でつくる“見やすい”レスポンシブコーディング
スマホ対応は今や前提条件です。
とはいえ、ただ縮めただけの“なんとなくレスポンシブ”では、文字が読みにくかったり、
ボタンが押しづらかったりして、ユーザーはすぐ離れてしまいます。
大切なのは、画面幅に合わせてレイアウトを変えることだけではなく、
ユーザーの視線や指の動きを想像しながら「読める」「押せる」「迷わない」を実現すること。
この記事では、現場で使っている考え方をやさしい言葉で整理し、
見やすさを第一にしたレスポンシブコーディングの要点をまとめます。
なぜ“ユーザー視点のレスポンシブ”が必要なのか
スマホはPCより画面が小さく、情報は縦に積み重なります。
そこで重要になるのが「一度に見える量」と「次にどこを見るかの手がかり」。
装飾よりも読みやすさ、複雑な動きよりも迷わない導線。
結果として、滞在時間やお問い合わせ率、採用エントリー率の底上げにつながります。
見やすさの基本ルール(文字・余白・行間)
文字が小さい、行間が詰まっている、段落が長すぎる
──それだけで離脱につながります。スマホでは“読み始めやすさ”を最優先に整えます。
- ・ 本文サイズはおおよそ16px以上、行間は1.6倍前後を目安に
- ・ 見出しと本文の前後に十分な余白を取り、かたまりを区切る
- ・ 1段落は3〜5行程度に小分け。改行でリズムを作る
数字はあくまで目安です。実際の見え方をスマホで確認し、読みやすいポイントに合わせます。
レイアウトと画像の見せ方
PCの二段・三段レイアウトは、スマホでは縦に並べてストレスを減らします。
画像は“伝えたい部分”が小さくならないよう、切り替えやトリミングも計画します。
- ・ カード型の一覧は1列(場合により2列)で“指で追いやすく”
- ・ ヒーロー画像はテキストの可読性を優先(暗幕・余白・改行調整)
- ・ 画像はサイズ別に最適化し、自動で適切なものを読み込む(遅延読み込みも)
“写真の雰囲気”を守ることも大切です。スマホ専用の切り出しを用意すると、伝わり方がぐっと良くなります。
ナビゲーションとCTAの作法
ナビゲーション(メニュー)とCTA(お問い合わせや応募などのボタン)は、迷わず押せることが最優先。
小さすぎるタップ領域や、似た見た目のボタンが並ぶのはNGです。
- ・ タップ領域はおおよそ44px角を目安に余裕を持たせる
- ・ 主要CTAは画面下部に固定するなど「いつでも押せる」配置に
- ・ ボタンの文言は具体的に(例:「資料をダウンロード」「見積もりを依頼」)
“押したらどうなるか”を明確にすれば、行動してもらいやすくなります。
速くて軽いを守る工夫
表示が遅いだけで、離脱は増えます。
まずは画像を軽くし、必要なスクリプトだけを読み込むことから。
アニメーションは控えめにし、スマホでは密度を落として“軽いのに気持ちいい”を目指します。
- ・ 画像はWebP/AVIFなど軽い形式で出力、遅延読み込みを基本に
- ・ 使わないスクリプトや外部フォントを減らし、初期表示を素早く
- ・ アニメーションはtransformとopacity中心で負荷を抑える
WordPress運用で崩れない仕組み
公開後に社内更新を前提とするなら、“崩れにくい設計”が必須です。
ブロックエディタで使うセクション(ヒーロー、カード、FAQ、CTAなど)は“パターン化”しておき、
色・余白・文字サイズの上限下限をテーマ側で管理します。
誰が触っても見た目が保たれ、作業時間も短縮できます。
制作フロー:要件整理から公開まで
最初に「誰に、何を、どんな順番で伝えるか」を決めます。
次に、スマホでの読みやすさを軸にワイヤー(設計図)を作成。
デザインでは文字・余白・ボタンのルールを先に定義し、コーディングでは各画面幅での見え方を実機で確認します。
公開前はフォーム動作、画像の粗さ、誤タップなどを重点チェック。
公開後は更新トレーニングと簡易マニュアルで、運用の“自走”をサポートします。
まとめ|“読める・押せる・迷わない”が合格ライン
レスポンシブは、見た目を縮める作業ではありません。
スマホで“読める”、指で“押せる”、次の一手で“迷わない”。
この3つを満たしたとき、はじめて成果につながります。
私たちは、文字・余白・導線のルールを整え、速くて軽い表示と崩れにくい運用設計で、
日々の更新まで見据えたサイトづくりをお手伝いします。
「今のサイト、スマホで見づらいかも…」と感じたら、まずは診断から。
改善ポイントと進め方をご提案します。
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