BLOG
自社の魅力を社員が語れない理由とは?|共通言語の不足とその対処法
2025.11.12インナーブランディング
自社の魅力を社員が語れない理由とは?|共通言語の不足とその対処法
採用面接や営業現場で、社員が自社の魅力をうまく説明できず、
「結局どんな強みがあるの?」と聞き返される――そんな経験はありませんか。
実はこれ、個人の話し方の問題ではなく、会社として“共通言語”が整っていないことが原因であることがほとんどです。
この記事では、社員が自信を持って同じ言葉で語れるようにするための、シンプルで実践的な方法をお伝えします。専門用語は使いません。明日から社内でそのまま使える内容です。
なぜ社員は自社の魅力を語れないのか
会社の魅力は「ある」のに、社員が「語れない」。このズレは、伝えるための共通の言葉や型が用意されていないことが原因です。
部署ごと・人ごとに表現がバラバラだと、相手には“弱い印象”として届いてしまいます。
解決の近道は、社員一人ひとりにスピーチ力を求めることではありません。まずは、会社としての言い方を決めること。これが“共通言語”です。
語れない会社に共通する「3つの不足」
-
① 言葉の不足:「何を、どう言うか」が決まっていない。キーワード・フレーズが共有されていない。
② 事例の不足:強みを示す具体例がストックされていない。「いつ・誰に・どう役立ったか」が言えない。
③ 場の不足:練習や共有の機会がない。朝礼・打合せで話す時間がなく、言葉が育たない。
この3つを満たせば、社員は自然と同じ方向を向いて語れるようになります。
今日からできる|共通言語づくり5ステップ
-
1)まず“短い自己紹介文”を決める
例:「私たちは、○○(対象)に△△(価値)を届ける□□(会社/職種)です。」
30秒で言える文章を全員で共有します。
2)強みを3つに絞って名前をつける
例:早さ、寄り添い、仕上がり。
抽象語でOK。覚えやすい“見出し語”が重要です。
3)各強みに「1行事例」をつける
例:「早さ:見積り依頼から24時間以内に回答。繁忙期も遅らせません。」
事実+数字で“短く”。
4)よくある質問(FAQ)に答えを用意
「他社との違いは?」「価格は?」など、3~5問でOK。
会社としての答え方を統一します。
5)朝礼で“30秒スピーチ”を習慣化
毎週1回、誰かが共通文を読み、事例を1つ足す。
これだけで“同じ言い方”が体に入ります。
伝わる言い方に整える「言い換えテンプレ」
つい専門用語や内輪の言葉になっていませんか?次のテンプレを使うと、相手に伝わる表現に整理できます。
- 【機能 → 価値】
×「最新システムを導入」 → 〇「手作業を減らして、ミスと時間を削減」 - 【自慢 → 利益】
×「実績が豊富です」 → 〇「初めての方でも、安心して任せられます」 - 【抽象 → 具体】
×「品質が高い」 → 〇「不良率0.2%、再訪問は月1件以下」 - 【工程説明 → 意味】
×「検査→納品の流れです」 → 〇「お客様の手間を最小化し、納期の不安をなくします」
社内で“言い換え集”を1枚にまとめておくと、誰でもすぐに使えます。
小さく始めて続ける運用のコツ
- 配布物はA4・1枚に限定:「自己紹介文」「強み3つ」「1行事例」「FAQ」。まずはここまで。
- 社内チャットに“事例スレッド”:良い事例が出たら1行で投稿。月末に1枚に編集。
- 新人こそ先に共有:入社初日にA4を渡し、30秒で読んでもらう。最速で“同じ言葉”に。
- 外部向け発信に転用:採用サイト・会社案内・提案書の冒頭に、そのまま使える形に。
- 四半期で更新:強み・事例は変化します。3か月に1回だけ見直すルールに。
まとめ|同じ言葉で語れるチームは強い
社員が自社の魅力を語れないのは、能力の問題ではありません。
会社として“共通言語”が用意されていないからです。
短い自己紹介文、強み3つ、1行事例、FAQ――この4点をA4・1枚にまとめ、朝礼で繰り返すだけで、驚くほど伝わり方が変わります。
大阪本町のデザイン会社・株式会社リバースでは、
共通言語づくり(言葉の設計)×見える化(デザイン)×運用設計までをセットで支援します。
「うちの強みを、誰でも同じように語れるようにしたい」― そんなときは、まずはA4の“言葉の設計図”から始めましょう。
-
実績はこちらよりご確認いただけます。
WORKS -
お問い合わせはフォームよりご連絡ください。
お問い合わせフォーム
株式会社リバース