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ホームページは作って終わり?保守管理の基本を分かりやすく解説

2025.10.21保守管理

ホームページは作って終わり?保守管理の基本を分かりやすく解説

公開直後は綺麗に見えるWebサイトでも、時間の経過とともに脆弱性や表示崩れ、フォーム不具合、検索順位の低下などが起こります。
原因はサーバー・CMS・プラグイン更新、ブラウザ仕様の変化、アクセス増、コンテンツの陳腐化など多岐にわたります。
“作って終わり”ではなく、公開後の保守管理こそが成果を継続させる鍵。この記事では、非エンジニアの担当者でも分かるように、保守の基本と実務ポイントを整理します。


なぜ保守管理が必要か?“作って終わり”のリスク

  • セキュリティリスク:古いCMS/プラグインは脆弱性の入口。改ざんやスパム送信の温床に。
  • 信用低下:SSL警告、リンク切れ、誤情報は離脱とブランド毀損に直結。
  • 機会損失:フォーム停止や表示崩れは問い合わせ・出願・申込みの取り逃しに。
  • 運用コスト増:バックアップ・監視が無いと復旧に時間と費用が膨らむ。

保守管理の基本メニュー(最低限やるべきこと10項目)

  • バックアップ:ファイル+DBを世代管理(毎日/毎週、オフサイト保管)。
  • 更新運用:CMS・テーマ・プラグイン・PHPの計画更新(検証→本番)。
  • 監視:稼働監視(Uptime)、SSL期限、ドメイン/サーバー更新日、エラーログ。
  • WAF/セキュリティ設定:ログイン試行制限、二要素認証、不要アカウント削除。
  • パフォーマンス最適化:画像圧縮、キャッシュ、CDN、不要JS/CSS削減。
  • フォーム点検:月次で送信テスト、迷惑メール対策、保存先の容量確認。
  • リンク&表示チェック:主要導線のリンク切れ・レイアウト崩れを定期点検。
  • アクセス解析とレポート:CV、離脱、検索クエリを月次レビュー。
  • 法令・ガイドライン整備:プライバシーポリシー、クッキーバナー、著作権表記。
  • 権限/資産管理:管理者の棚卸し、パスワード更新、鍵情報の安全保管。

WordPressサイトの実務ポイント(更新・バックアップ・セキュリティ)

  • ステージング運用:本番前にテーマ/プラグイン更新を検証。差分を確認してから反映。
  • 自動/手動の併用:軽微アップデートは自動、メジャー更新は手動+動作確認。
  • バックアップ設計:日次(DB)+週次(ファイル)、最低4世代保持、外部ストレージへ退避。
  • ログイン防御:ログインURL変更、2FA、IP制限、reCAPTCHA、XML-RPC制限。
  • プラグイン精査:更新停止/開発終了のものは代替へ。機能重複は統合し軽量化。
  • 画像/メディア運用:WebP/AVIF出力、サムネ一括再生成、遅延読み込み。
  • 構成管理:テーマ/子テーマのバージョン管理、functions.phpの変更履歴を残す。

体制づくりと費用感(内製/外注、SLAと運用フロー)

役割分担の基本

  • サイト責任者:KPIと予算管理、方針決定。
  • 運用担当:更新/計測/報告、ベンダー窓口。
  • 制作・技術:改修、性能/セキュリティ対策、障害復旧。

SLA(サービス水準)の例

  • 営業時間内の一次応答:1〜2時間以内/緊急(障害)は即時。
  • 復旧目標:重要導線(フォーム/申込)は4時間以内の暫定復旧。
  • 月次レポート:監視/更新履歴/改善提案を提出。

費用の考え方(目安)
監視・バックアップ・軽微改修・月次レポートを含むライト保守(月数万円〜)、更新検証/ステージング/改善PDCAまで含む拡張保守(月10万円〜)。サイト規模・更新頻度・SLAで変動します。

トラブル時の初動対応チェックリスト

  • 影響範囲の把握:全ページか一部か、フォーム/決済/会員機能への影響は?
  • 監視/ログ確認:Uptime、エラーログ、サーバー利用状況、直近の更新履歴。
  • 切り分け:サーバー/DNS/SSL/アプリ(WordPress)/プラグイン/外部サービス。
  • 暫定対策:キャッシュ無効化、直近更新のロールバック、該当プラグイン停止。
  • 復旧と検証:ステージングで再現→修正→本番反映→再テスト。
  • 再発防止:原因記録、運用手順の改訂、監視ルール強化、関係者へ共有。

まとめ|“止めない・守る・育てる”が保守

保守とは、単なる“壊れたら直す”ではありません。
止めない(可用性)・守る(セキュリティ)・育てる(改善)を同時に回し、サイトを資産として成長させる継続活動です。
定期点検と明確な運用フロー、SLAを整え、“作って終わり”から卒業しましょう。

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