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アカデミック×エモーショナル|ブランディング視点で考えるオープンキャンパスデザイン
2025.10.28オープンキャンパス,アカデミックデザイン
アカデミック×エモーショナル|ブランディング視点で考えるオープンキャンパスデザイン
大学や専門学校のオープンキャンパスは、単なる「説明会」ではなく、“ブランドを体験してもらう場”へと進化しています。
どれだけ学びの内容が充実していても、それが「伝わる」デザインでなければ、学生の心には届きません。
今、求められているのは“アカデミック(知的)”でありながら“エモーショナル(感情的)”に響く広報設計です。
この記事では、学校ブランディングの視点から、オープンキャンパスを「体験」としてデザインする方法を紹介します。
高校生が「行ってみたい」「この学校が好き」と感じる仕掛けを、言葉とビジュアルの両面から考えていきましょう。
「説明」だけでは届かない時代のオープンキャンパス
これまで多くの学校では、カリキュラムや設備の紹介を中心とした「説明型」のオープンキャンパスが一般的でした。
しかし、情報があふれる時代において、“何を教えるか”よりも“どんな体験ができるか”が重視されるようになっています。
高校生が見ているのは、授業内容よりも、
・どんな学生が通っているのか
・どんな雰囲気なのか
・先生との距離感は近いのか
といった“リアルな空気感”です。
つまり、オープンキャンパスとは学校のブランドを五感で感じてもらう日。
その印象はWebサイトやパンフレットなど、事前のデザインにも直結します。
アカデミック×エモーショナルのデザインとは
アカデミックなデザインとは、信頼感・知的さ・整った印象を与えるトーンです。
一方でエモーショナルな要素は、共感・温かみ・楽しさを感じさせます。
この両者のバランスが、教育機関のブランドデザインにおいて最も重要です。
- アカデミックな印象:整然としたレイアウト、落ち着いた色調、知的なフォント
- エモーショナルな要素:学生の笑顔や体験シーン、温かいライティング、動きのある写真
「真面目そうで信頼できる」だけではなく、「楽しそうで自分も参加したい」と感じさせる。
この知性×感情のハイブリッドデザインが、参加意欲を高める鍵です。
高校生が“共感”するブランディング要素
ブランディングの基本は、学校が「どんな価値観を大切にしているか」を一貫して発信すること。
その上で、高校生に“自分ごと”として感じてもらうためには、感情に寄り添うストーリーが必要です。
- 在校生のストーリー:どんなきっかけで入学し、何を学んでいるのか。
- 先生の言葉:「この学校でどんな力を育てたいか」を語る。
- 学生の日常:授業風景・昼休み・部活動など、リアルな“日常の断片”。
こうした人の物語は、ブランドを“生きた存在”として見せる力があります。
高校生が共感するのは、きれいなキャッチコピーよりも、先輩の表情や何気ない一瞬の笑顔。
そこにこそ「この学校らしさ」が宿ります。
Webと会場をつなぐ一貫したデザイン戦略
オープンキャンパスの印象は、当日の体験だけでなく、事前のWebサイト・SNS・パンフレットで形成されます。
どれか一つがずれていると、参加前後の印象にギャップが生まれ、ブランド体験が分断されてしまいます。
そのためには「アカデミック×エモーショナル」のトーンを、
全ての広報ツールで統一することが重要です。
- Webサイト:知的で整理された構成+体験を想起させる写真
- パンフレット:学生や先生のストーリーを中心に構成
- 当日の装飾・サイン:デザイントーンをそのまま空間演出へ
ブランディングとは、デザインを“そろえること”ではなく、体験をつなげること。
一貫した世界観を設計することで、オープンキャンパスはブランド体験として深く印象に残ります。
まとめ|体験として心に残るオープンキャンパスへ
「説明」から「体験」へ。
オープンキャンパスは、情報を伝える場所から、ブランドを感じてもらう場へと変化しています。
アカデミックな信頼感と、エモーショナルな共感。
この両立こそが、教育機関の魅力を最も美しく伝えるデザインアプローチです。
高校生に「なんか好き」「ここで学んでみたい」と感じてもらうために──。
数字や制度ではなく、“感じるデザイン”を通して、学校のストーリーを伝えていきましょう。
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