BLOG

現役学生を表紙モデルに起用するべき?パンフレットデザインのメリットとリスク

2025.10.28オープンキャンパス,アカデミックデザイン

現役学生を表紙モデルに起用するべき?パンフレットデザインのメリットとリスク

学校パンフレットの印象を決める最大の要素──それが「表紙」です。
特に近年では、プロのモデルではなく現役学生を起用したデザインが増えています。
リアルな雰囲気や親しみやすさが魅力ですが、その一方で「どんな学生を選ぶか」「どんな見せ方をするか」で印象が大きく変わります。

この記事では、現役学生をモデルに起用するメリット・リスク、そして学校の“らしさ”を損なわずに表現するためのポイントを解説します。


なぜ現役学生モデルが選ばれるのか

多くの学校が現役学生を表紙モデルに起用する理由は、「リアルさ」「共感」です。
高校生がパンフレットを手に取ったとき、最初に感じるのは「この学校にいる人たちってどんな雰囲気?」という印象。
その入口となる表紙に、実際の学生が登場していることで、親近感信頼感を自然に生み出します。

特にSNS時代の今、若い世代は「作られた広告写真」よりも「リアルな人の表情」に反応します。
現役学生が登場することで、「この先輩みたいになりたい」「楽しそう」という感情が動くのです。

現役学生を起用するメリット

現役学生をモデルにすることで得られる代表的なメリットは、以下の3つです。

  • 1. 親しみとリアリティ:高校生目線で“自分に近い存在”として映る。
  • 2. 自然な表情や姿勢:プロモデルでは出せない素朴な魅力や信頼感が生まれる。
  • 3. SNSとの親和性:「この先輩をインスタで見た!」など、SNSと連動した広報効果が期待できる。

特に最近は、Instagramからモデルをスカウトする学校も増えています。
SNSでの印象(おしゃれ・明るい・自然体)が、パンフレットのビジュアルトーンにもつながるからです。

現役学生を起用するリスクと注意点

一方で、現役学生モデルの起用にはいくつかのリスクも存在します。
特に、写真の扱いや卒業後の対応には注意が必要です。

  • 1. 卒業後の更新問題:数年後に写真が古く見えてしまう。
  • 2. 学生の個性がブランドトーンと合わない場合:「可愛い」「かっこいい」だけで選ぶと、学校のイメージがぶれる。
  • 3. 使用許諾・肖像権の管理:本人の同意書、SNSでの再利用ルールを明確にしておく必要がある。

学校の“顔”になる写真だからこそ、
一時的な流行に流されず、長く使えるデザイン構成を意識することが大切です。

“リアルさ”と“ブランド感”のバランスを取る方法

現役学生を起用する際に大切なのは、「リアルさ」だけでなく「ブランドらしさ」を両立させることです。
たとえば、写真1枚の中にも真面目さ・歴史・信頼感が感じられる構図や色使いを意識することで、学校の本質を伝えることができます。

また、撮影する学生には“演出”を加えることで、より印象的に見せる工夫も効果的です。

  • 撮影シーン:教室・実習・図書館など、リアルな学びの風景で撮る。
  • 服装と表情:清潔感・前向きさ・自然な笑顔を意識。
  • 文字量:写真を活かすためにキャッチコピーは短く、印象的に。

「かわいい先輩」や「楽しそうなキャンパスライフ」の写真はもちろん効果的ですが、
そこに“学びの真剣さ”をほんの少し添えるだけで、信頼度が一気に上がります。

まとめ|共感と信頼を生むパンフレットデザインとは

現役学生モデルの起用は、親しみやすさとリアルな魅力を届ける強力な手段です。
ただし、学生個人の印象に頼りすぎず、学校全体のブランドトーンを保つことが重要です。

表紙1枚で伝えたいのは、「この学校で過ごす自分の未来」。
学生の笑顔と学校の理念を両立させることで、見る人の共感と信頼を同時に獲得できるパンフレットになります。

株式会社リバース

〒550-0004
大阪府大阪市西区靱本町1丁目6番6号
大阪華東ビルディング4階5室

TEL 06-6484-5434

FAX 06-6484-5435

info@rebirth-ad.com