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Web担当者がいなくなり更新できない!情報がわからない時の解決策
2025.8.17緊急対応&復旧
Web担当者がいなくなり更新できない!情報がわからない時の解決策
「担当者が退職・異動してしまい、ログイン情報がわからない/更新できない」――多くの企業で起きるトラブルです。
放置すると、セキュリティの空白や情報の陳腐化、問い合わせ機会の損失につながります。この記事では、今すぐ実行できる初動から、管理情報の再取得・移管・運用再構築までを実務目線で解説します。
よくある「引き継ぎゼロ」問題とは
- ログイン情報が担当者の個人管理(メモ・私用PC・個人メール)だった
- ドメイン・サーバー・CMS・分析ツールがバラバラに契約され、所在不明
- メールやフォームの転送設定を誰も把握していない
- 制作会社・フリーランスとの連絡窓口が消滅
ポイントは、「あやふやなまま更新再開しない」こと。まずは現在の状態を固定し、情報を体系的に回収します。
まず取るべき初動(被害防止・現状維持)
- 公開中のサイトは触らない:不用意な更新で表示崩れ・停止を招かない。
- ログの保存:サーバーログ・アクセスログ・フォーム通知をできる範囲でエクスポート。
- 緊急連絡の確保:問い合わせフォームの受信先メールが生きているか確認。
- セキュリティの暫定強化:可能なら管理アカウントのパスワード変更/多要素認証を有効化。
- ドメイン更新期限の確認:失効リスクの有無を最優先でチェック。
初動は「止めない・壊さない・失効させない」。この3点に集中します。
管理情報の洗い出しチェックリスト
以下を社内で表にして埋めていくと、抜け漏れを防げます。(★は特に重要)
項目 | 契約先/管理画面URL | 契約名義 | ログインID(在不在) | 更新期限 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
★ドメイン | 例)お名前.com/ムームー/さくら 等 | 法人名/個人名 | 〇/× | YYYY/MM/DD | 管理者メール宛先 |
★サーバー(レンタル) | 例)Xserver/さくら/ロリポップ 等 | 法人名/個人名 | 〇/× | YYYY/MM/DD | プラン名/契約ID |
★CMS(WordPress等) | /wp-admin など | サイト所有者 | 〇/× | – | テーマ・プラグイン一覧 |
SSL証明書 | Let’s Encrypt/商用SSL 等 | – | 〇/× | YYYY/MM/DD | 自動更新の有無 |
メール(問い合わせ) | 受信先・転送設定・SMTP | – | 〇/× | – | フォーム動作確認必須 |
解析・タグ | GA4/GTM/Search Console 等 | 管理者Googleアカウント | 〇/× | – | 権限ロールの整理 |
アクセス権の復旧手順(ドメイン/サーバー/CMS)
1)ドメイン管理の特定と名義確認
- WHOIS/請求メールの送り先を手掛かりにレジストラ(管理会社)を特定
- 名義が個人の場合:法人名義へ変更を計画(書類・承認が必要な場合あり)
- 管理者メールが不達の場合:サポート窓口で権利確認→連絡先更新を申請
2)サーバー契約のログイン回復
- 契約ID・ドメイン・請求情報でアカウント照合を依頼
- 本人確認後に管理者メールの差し替え・パスワード再発行
- 入室後はFTP/DBのバックアップを先に取得
3)CMS(WordPress等)の管理者権限復旧
- サーバー経由でDB(phpMyAdmin等)に入り、管理者アカウントを新規作成
- 既存の不明ユーザーは凍結→調査後に整理
- ログイン後は、多要素認証とパスワードポリシーを適用
4)メール・フォームの受信確認
- フォーム送信テスト(成功・失敗のログを保存)
- 受信先の共有アドレス化・転送設定の見直し
- 迷惑メール化が多い場合は、送信ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)の整備
5)暫定の「壊さない更新」体制
- ステージング環境を用意し、本番適用前に動作確認
- 更新履歴・担当履歴をチケット化(だれが・いつ・なにを)
外部パートナーへの安全な移管方法
移管時は、情報の共有範囲と権限設計が鍵です。
- 共有の原則:ID・PWの直接共有を避け、可能な限り「ユーザー追加/権限付与」で対応
- 権限分離:サーバー/CMS/解析を役割ごとにロール分け
- 秘密情報の取り扱い:パスワードは1回限りの安全経路で共有、受領後は即変更
- 合意事項:対応範囲・SLA・連絡手段・緊急時の判断基準を文書化
最初の1か月は、小さな更新→検証→振り返りサイクルで信頼性を確認します。
更新・運用体制を再構築する
運用SOP(標準手順)の最低限
- 更新フロー:依頼 → チケット化 → ステージング検証 → 本番反映 → レポート
- 月次点検:バックアップ復元テスト/リンク切れ/フォーム到達率/SSL期限
- セキュリティ:多要素認証/権限棚卸し/脆弱性アップデートの定期適用
- ドキュメント:管理台帳(本記事の表)+変更履歴+緊急連絡網
引き継ぎに強い「台帳テンプレ」例
- 管理資産台帳(契約・権限・期限)
- 技術構成図(ドメイン→DNS→サーバー→CMS→外部連携)
- 更新カレンダー(定例作業・キャンペーン・施策)
よくある質問
Q. どの情報から探せば良いですか?
A. まずはドメインとサーバー。請求メールや経理の支払い履歴から契約先を特定し、権限の復旧を行います。
Q. WordPressのログインが全くできません。
A. サーバー側のDBから管理者ユーザーを新規発行する方法があります。入室後に多要素認証を必ず設定してください。
Q. 個人名義で契約されていました。法人名義に変えられますか?
A. 可能です。各社の手続きに沿って名義変更・連絡先更新を行います。証明書や社判が必要な場合があります。
Q. まず調査だけ依頼できますか?
A. 可能です。現状把握(契約・権限・セキュリティ)の診断から着手し、最短経路で更新再開までをご提案します。
まとめ|今すぐ相談・調査を依頼する
担当者不在でも、初動で被害を止め、管理情報を回収し、更新体制を再構築すれば、短期間で通常運用に戻せます。
大阪・西区の株式会社リバースは、調査→権限復旧→更新再開→運用SOP構築までをワンストップで支援します。
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