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事業承継後に会社の魅力が伝わらない理由とその解決法
2025.5.19事業承継
事業承継後に会社の魅力が伝わらない理由とその解決法
「事業は順調に引き継いだはずなのに、なぜか会社の魅力が伝わっていない気がする」
そんな声を、事業承継後の企業からよく耳にします。
事業承継とは、単に社長が代わるだけではなく、「企業の存在意義や印象」も大きく転換されるタイミング。
この変化の中で、魅力の“伝え方”がずれてしまうと、せっかくの実力や信頼が正しく評価されない事態にもつながりかねません。
この記事では、事業承継後に会社の魅力が伝わらなくなる原因と、その解決策を「言葉」「デザイン」「ブランディング」の観点から整理し、明日から取り組めるヒントをご紹介します。
なぜ事業承継後に“魅力が伝わらなくなる”のか?
事業承継には、「会社の中身」と「外から見える姿」のズレが生じやすいという特徴があります。
経営者の交代により社内の考え方や価値観が刷新されても、それが社外へうまく共有されなければ、「よくわからない会社」「方向性が変わった?」と誤解されてしまうのです。
また、創業者時代に築いた信頼・雰囲気・“らしさ”は、暗黙的に社内に浸透していたもの。それを後継者が継承・再構築しないまま日々の業務に追われてしまうと、企業の個性が曖昧になり、「どんな会社か」が社外から見えにくくなってしまいます。
伝わらない理由1:ブランドの“言語化”ができていない
魅力が伝わらない最も大きな理由の一つは、「ブランドの言語化」ができていないことです。
たとえば創業者が大切にしていた考え方や行動指針が、明文化されないまま代替わりしてしまうと、後継者や社員が「何を軸に判断すればよいか」が分からなくなってしまいます。
また、Webサイト・会社案内・パンフレットなどで発信されているメッセージが「事業内容の説明」だけにとどまり、「なぜその事業をするのか」「誰に何を届けたいのか」というストーリーが抜け落ちているケースも多く見られます。
ブランドの“言葉”を整理し、一貫したトーンで発信することが、魅力を伝える第一歩です。
伝わらない理由2:デザインや発信ツールが時代に合っていない
デザインや発信ツールの“古さ”が、会社の魅力をかき消してしまうこともあります。
例えば、5年以上更新されていないWebサイト、スマホ非対応のレイアウト、写真の解像度が低いパンフレットなどは、「この会社、ちゃんとしているのかな?」という不信感につながります。
さらに、今の若い世代の求職者や取引先は、企業を知る手段としてSNSやスマートフォンサイトを活用しています。
デジタルに適応していない情報発信は、それだけで“時代遅れ”という印象を与えてしまう可能性も。
せっかく良い商品・良い人材が揃っていても、それが適切なフォーマットで届けられなければ、魅力は正しく伝わりません。
“魅力が伝わる会社”になるための改善ステップ
では、どうすれば事業承継後も企業の魅力をしっかりと伝えていけるのでしょうか?
以下の3つのステップを参考に、自社の情報発信体制を見直してみましょう。
- 1. ブランド言語の再整理:
経営理念や価値観、創業者の想いと後継者のビジョンを言葉にし、社員や顧客と共有できる資料を整備する。 - 2. 発信媒体のアップデート:
WebサイトをWordPressでリニューアルし、スマホ対応・更新性・デザインを見直す。パンフレットや会社案内もトーンを統一する。 - 3. 一貫したビジュアルとコピーの設計:
ロゴ・カラー・フォント・写真・文章の“雰囲気”を統一し、企業の印象をぶらさずに伝える。
これらの施策は一度整えるだけでなく、「定期的に見直す」ことも大切です。
ブランディングとは“表現を磨き続ける行為”でもあるのです。
まとめ
事業承継後、会社の魅力が伝わらなくなるのは、決して能力や実績の問題ではありません。
むしろ、「何をどう伝えるか」という“表現の設計”にこそ改善の余地があります。
後継者のビジョンを活かし、創業者の想いを言葉とデザインに乗せて伝える——それができれば、会社の魅力は再び社内外に響き渡ります。
まずは、「伝える準備ができているか」を点検するところから始めてみませんか?
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