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ブランディングで“創業者色”を残しつつ新しさを出すテクニック
2025.5.20事業承継
ブランディングで“創業者色”を残しつつ新しさを出すテクニック
事業承継やブランドの刷新に取り組む企業にとって、「何を変えて、何を残すか」は大きなテーマです。
特に創業者が築いてきた企業文化やブランドイメージは、多くの人にとって“信頼の象徴”であり、単に刷新するだけではかえって信頼を損ねるリスクもあります。
この記事では、創業者の色を活かしながら、新時代にふさわしい「進化したブランディング」を実現するための考え方とテクニックをご紹介します。
なぜ“創業者色”を残すことが大切なのか?
長年の歴史を持つ企業にとって、創業者の価値観や姿勢は“企業の原点”でもあります。
お客様や地域社会にとって、その創業者色は「この会社はこういう想いで続いてきた」という安心材料です。
突然すべてを刷新してしまうと、その“信頼の記憶”まで消してしまいかねません。
だからこそ、承継時には創業者色をしっかりと残すことが、企業の本質やストーリーを失わないために大切なのです。
創業者の想いを“ブランドの核”として活かす方法
創業者の想いは、企業が存在する理由や社会への価値提供そのもの。これを明文化・視覚化することで、ブランドの“核”となります。
具体的には、以下のような方法があります。
- 企業理念に創業の背景や言葉を盛り込む
- 創業者の声やメッセージをコンテンツとして活用する
- 会社案内や沿革ページに創業ストーリーを加える
こうした工夫により、「変わっていない芯の部分」が見えるブランドになります。
新しさを出すには“変化の理由”を丁寧に伝える
新しいデザインやロゴを取り入れる際に、「なぜ変えたのか」が説明されないと、関係者に違和感を与えてしまうことがあります。
ブランディングの刷新には、“変化の理由”を丁寧に伝えるコミュニケーションが欠かせません。
たとえば、「創業者の想いを引き継ぎながら、時代に合った伝え方に進化するため」というメッセージを一緒に添えることで、自然な移行として受け入れられやすくなります。
ブランディングで伝統と革新を両立するテクニック3選
ここでは、「創業者色」と「新しさ」のバランスをとる具体的なブランディングのテクニックをご紹介します。
- 1. ロゴの進化:
旧ロゴのモチーフや色を活かしながら、洗練されたフォントや余白でアップデート。 - 2. メッセージの掛け合わせ:
創業時の理念と現代のビジョンを併記したキャッチコピーで“橋渡し”する。 - 3. 写真の構成:
歴史ある社屋や作業風景に加え、若手社員の姿も同時に紹介することで“時間の流れ”を表現。
これらを組み合わせることで、伝統と革新が自然に共存するブランド表現が可能になります。
まとめ
「残すべき価値」と「変えるべき表現」のバランスが取れたブランディングこそが、承継後の企業に求められる姿です。
創業者の想いを大切にしながら、新しい時代の価値観に合った表現へと進化させる。
この両立こそが、信頼を継承しながら、次の未来に進む企業のブランドです。
まずは、「何を残したいか」「どう伝えたいか」から、丁寧に見直してみてはいかがでしょうか。
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