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後継者が変わるタイミングで見直すべきブランディングのポイント
2025.11.11事業承継
後継者が変わるタイミングで見直すべきブランディングのポイント
事業承継のタイミングは、会社にとって大きな転換期です。
新しい後継者が就任することで、経営方針や価値観、発信のトーンが変わることもあります。
しかし、そこで気をつけたいのは、「何を変え、何を残すか」というバランスです。
創業者の想いを大切にしながらも、次の時代に合ったブランド像を再構築する。
それが、“代替わりブランディング”の核心です。
この記事では、後継者交代のタイミングで見直すべきブランディングのポイントを、
企業デザイン・Webサイト・コミュニケーションの3つの観点から解説します。
なぜ「代替わり」の今こそブランディングが重要なのか
事業承継は単なる「経営の引き継ぎ」ではなく、企業の未来像を再定義する機会です。
特に中小企業の場合、創業者の個性や人柄がそのままブランドになっているケースが多く、
後継者が変わることで、企業の印象が大きく変わってしまうことがあります。
ここで重要なのが、創業者の「理念」や「価値観」を正しく引き継ぎ、
同時に新しいリーダーの「ビジョン」や「時代感覚」を重ねることです。
これにより、企業のブランドは「過去から未来へ」自然に進化します。
たとえば、Webサイトや会社案内の刷新、ロゴの再設計、ブランドメッセージの見直しなどは、
このタイミングで取り組むべき代表的なブランディング施策です。
承継を「引き継ぎ」ではなく「進化」として捉えることで、社内外に新しい信頼を築けます。
創業者の想いを“引き継ぐ”ための可視化
後継者がまず行うべきは、創業者が築いてきたブランドの“核”を理解し、
それを言語化・ビジュアル化することです。
「何を大切にしてきたのか」「どんなお客様に喜ばれてきたのか」を整理することで、
ブランドの原点を守りながら進化させる道筋が見えてきます。
- ① 理念の棚卸し:創業者インタビューや社史をもとに、会社の存在意義を再確認。
- ② 価値の再定義:時代や顧客の変化に合わせて、“今の強み”を言葉にする。
- ③ 歴史のビジュアル化:沿革やストーリーをデザインで表現し、社内外に共有。
これらをパンフレットやWebサイトの中に落とし込むことで、
創業者の想いが“形”として次の世代に伝わります。
特に、社内向け(インナーブランディング)としても有効で、
社員が「自分たちの原点」を再確認する良い機会になります。
新しい経営方針を“発信する”ためのデザイン刷新
次に大切なのは、後継者としての新しいビジョンや方向性をデザインで発信することです。
これは創業者の想いを消すことではなく、「新たな章の始まり」を象徴する表現です。
ブランドリニューアルを成功させるためには、次の3つの観点が重要です。
- ① ロゴ・VIの再構築:シンボルマークやカラーを見直し、時代に合った印象へアップデート。
- ② Webサイトの刷新:代表者メッセージや理念ページを中心に、ブランドの一貫性を整える。
- ③ 採用・広報デザインの統一:パンフレット・動画・SNSを含めた統一感のある発信へ。
特にWebサイトは「外部への第一印象」を決める最重要ツールです。
経営者交代のタイミングで、トップページ・代表メッセージ・理念ページの更新を行うだけでも、
外部に対して「新しいスタート」を明確に伝えることができます。
社内外の信頼をつなぐ“言語化”と“発信戦略”
ブランドの価値は、外から見えるデザインだけでなく、
言葉(メッセージ)と継続的な発信によって深まります。
特に後継者の発信は、社内外双方の信頼をつなぐ大きな役割を担います。
- ① メッセージの言語化:代表挨拶・理念・ビジョンを「自分の言葉」で伝える。
- ② 発信の継続性:Webサイト・SNS・ブログなどで、変化や想いを定期的に共有。
- ③ 社内への理念浸透:朝礼・社内報・ミーティングなどを通じてブランド理解を促進。
外に見せるだけでなく、内側からブランドを育てる意識が大切です。
社員一人ひとりが「自分たちの会社の価値」を理解してこそ、
ブランディングは持続的な力を発揮します。
まとめ|「継ぐ」から「進化させる」へ
後継者が変わるタイミングは、ブランドの“再設計”を行う絶好のチャンスです。
創業者の想いを引き継ぎながら、新しいビジョンを打ち出す。
その両立こそが、企業ブランディングの本質です。
大阪本町を拠点とする私たち株式会社リバースでは、
ロゴ・会社案内・Webサイト・パンフレットを通して、
「事業承継×ブランディング」の課題をデザインとストーリーで解決しています。
これから代替わりを控える企業、または後継者として新しい一歩を踏み出した経営者の方へ。
ぜひこの機会に、ブランドの在り方を見直し、未来につながる企業ブランディングを考えてみませんか。
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