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大学・専門学校の公式サイトに必要な機能とは?制作会社が徹底解説

2025.8.27大学・専門学校

大学・専門学校の公式サイトに必要な機能とは?制作会社が徹底解説

大学・専門学校の公式サイトは、「受験生の志望動機形成」と「在校生/保護者/卒業生への情報提供」という二大ミッションを担う中核メディアです。入試日程やOC(オープンキャンパス)など期日が厳格な運用も多く、更新しやすさ・探しやすさ・信頼性が成果を大きく左右します。本記事では制作会社の視点で、公式サイトに“本当に必要な機能”を、WordPress運用を前提に要点整理します。

公式サイトの役割とKPI設計

公式サイトのKPIは「資料請求」「OC予約」「学校説明会申込」「出願サイト遷移」のコンバージョンが中心です。TOPや学科ページにCV導線(ボタン/バナー)を常設し、全ページから最短2クリックで到達できる設計に。KGI(志願者数/入学者数)とKPI(申込数/回遊率/滞在時間/直帰率)を結び、改善サイクルを回します。

受験生向け:必須機能チェックリスト

  • 入試情報ハブ:方式別(総合型/学校推薦/一般)に要件・日程・出願フローを整理。PDFも併載。
  • 学科・コース紹介:学べる内容/カリキュラム/取得可能資格/就職実績/学生の声/教員紹介を統一テンプレートで。
  • OC/イベント予約:カレンダー表示、定員管理、リマインドメール、QR受付、キャンセル待ち。
  • 資料請求フォーム:郵送/デジタル双方対応。住所入力補助と誤入力防止、同意取得を明確化。
  • 学費・奨学金:シミュレーターや早見表、支援制度Q&A。
  • キャンパス紹介:フォト/動画/360°ツアー、アクセス、バス時刻、周辺環境。
  • 多言語対応:留学生向けページ(出願条件/在留手続/サポート体制)。

在学生・保護者・卒業生向け導線

メガメニューで「受験生」「在学生」「保護者」「卒業生」「企業・教育機関」を分離。
在学生向けには学内ポータル(時間割/休講情報/掲示)や証明書発行、保護者向けに学事予定/学費案内、卒業生向けに証明書・キャリア支援を集約。トップに戻らず目的達成できる深い導線が離脱を防ぎます。

  • サイト内検索:学科/資格/イベント/ニュースを横断検索。学科・資格の同義語対策。
  • ファセット(絞り込み):「分野で探す」「資格から探す」「学科横断比較」などのタグ設計。
  • パンくず・関連リンク:回遊を促す「次に読む」提案で離脱率を低減。

WordPress運用:更新体制とガバナンス

  • 権限分離:管理者/編集者/寄稿者でロール設計。学科別に投稿権限を分割。
  • 承認ワークフロー:下書き→レビュー→公開の手順を標準化。公開予約と校正チェックリストを運用。
  • カスタム投稿タイプ:学科、教員、ニュース、イベント、実績、FAQ 等を構造化。
  • ステージング:検証環境でテーマ/プラグイン更新をテスト後に本番反映。

デザイン/アクセシビリティ要件(JIS X 8341-3)

  • 色コントラスト/文字サイズ:可読性基準を満たし、拡大表示に崩れないCSS設計。
  • キーボード操作:全UIをTab操作で利用可に。フォーカスの可視化。
  • 代替テキスト:画像・アイコンに適切な代替テキスト。
  • 表現の一貫性:トーン&マナーとUDフォントの活用で可読性を確保。

表示速度とセキュリティ:Core Web Vitals対策

  • 画像最適化:WebP/AVIF化、遅延読み込み、サイズ自動生成。
  • キャッシュ/CDN:国内配信でスマホ表示を高速化。
  • セキュリティ:WAF/常時SSL/二要素認証/ログ監査/自動バックアップ。
  • 稼働監視:死活監視・障害検知・緊急連絡体制。

SEO/解析:構造化データとGA4の設計

  • 構造化データ:Event/FAQ/Breadcrumb/Organization/Video 等を適用。
  • CV計測:資料請求・OC予約・説明会申込・外部出願遷移をイベント計測。
  • OS/デバイス分析:高校生利用を想定しスマホ最適を前提化。

システム連携(出願・CRM・LMS)

  • 出願システム連携:方式別誘導と外部出願へのスムーズな遷移。
  • CRM/MA:資料請求・OC予約のデータを自動連携し、リマインド/お礼メールを自動化。
  • LMS:授業情報・課題・出欠の学内向け導線を整理(公開範囲を適切に分離)。

緊急時の告知運用とお知らせ設計

災害・交通障害・感染症等に備え、全ページに反映される緊急バナーと、配信履歴が残るニュース投稿を用意。TOPのみの掲出にせず、サイト全域で認知させます。

制作〜リニューアルの進め方

  1. 要件定義:対象ユーザー・KPI・更新体制を合意。
  2. 情報設計/ワイヤー:学科/イベント/入試を軸に導線設計。
  3. デザイン/プロトタイプ:モバイル先行で検証。
  4. 実装/データ移行:カスタム投稿/権限/SEO転記。
  5. テスト/アクセシビリティ検証:JIS準拠/速度/負荷/セキュリティ。
  6. 公開/運用トレーニング:更新マニュアルとチェックリスト配布。

まとめ

公式サイトの“勝ちパターン”は、①明確なKPI、②探しやすい情報設計、③更新しやすい運用体制、④高速・安全・アクセシブルな基盤、の4点をセットで満たすこと。WordPressで学科・イベント・入試情報を構造化し、CV導線と計測を整えることで、受験生の志望形成と関係者への情報提供を同時に最適化できます。

制作やリニューアルの具体的な要件定義テンプレや、学科ページのカスタム投稿タイプ設計例が必要でしたら、すぐにご用意します。

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