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受験生が離脱しないWebサイト|古い情報を整理して最新に保つ大学・専門学校のための制作術

2025.8.27大学・専門学校

受験生が離脱しないWebサイト|古い情報を整理して最新に保つ大学・専門学校のための制作術

大学・専門学校サイトで受験生が離脱する最大の理由は、情報が古い/探しにくい/確証が持てないこと。入試方式・日程・OC情報は更新サイクルが早く、少しのズレが「ここで出願して大丈夫?」という不安に直結します。
本記事では、古い情報を確実に整理し、常に最新に保つための制作×運用の実践メソッドを、WordPress前提で解説します。

なぜ受験生は離脱するのか(主な要因)

  • 年度不整合:本文は“今年度”だが、PDF・画像が昨年度のまま。
  • 導線の断絶:学科→入試→出願の流れに段差があり、迷子になる。
  • 確からしさの欠如:更新日・出典・責任部署の記載がなく不安。
  • イベントの期限切れ:OCや説明会の申込フォームが終了後も開いたまま/閉じたまま。
  • 重複ページ:同内容の古い記事が検索で上位に残留し混乱を招く。

“古い情報”を炙り出す情報棚卸しの手順

  1. 範囲定義:入試関連(方式/日程/学費/奨学金/OC)、学科紹介、PDF類(要項/カリキュラム)。
  2. 一覧抽出:サイトマップ+クローラ(XML/HTML)でURLリスト化し、最終更新日/年度/責任部署を付与。
  3. タグ付け:年度(year)対象(受験生/在学生/保護者)をメタで管理。
  4. 優先順位:“検索流入が多い×CV直結”の順に改訂(入試→OC→学費→学科)。
  5. 処理方針:更新・統合・非公開・301リダイレクトの4択で意思決定。

最新性が保てる情報設計(IA)と導線設計

  • “今年度ハブ”方式:「2025年度 入試情報」など年度ハブを1本化。過年度はアーカイブに自動退避。
  • 再利用前提の構造:入試方式・日程・学費はカスタム投稿共通ブロック化して全ページで参照。
  • CVの最短距離:学科→(資格/カリキュラム)→入試→出願の導線を常時フッター/サイドで固定。
  • 更新日表示:updated(最終更新)published(公開)を明記、14日間だけNEW表示を自動で付与。
  • PDF分離:本文は常に最新、PDFは版管理(YYYYMMDD)で差し替え・履歴保存。

更新が止まらない運用ワークフロー

  1. 役割分担:入稿(寄稿者)→校正(編集者)→承認(管理者)の3段階。
  2. チェックリスト:年度・日付・金額・リンク・PDF版数・お問い合わせ先。
  3. 公開予約:日程解禁に合わせタイマー公開+期限切れで自動非表示
  4. 差分レビュー:更新差分の記録とロールバック(履歴管理)。
  5. ステージング必須:テーマ/プラグイン更新は検証環境でQA後に本番反映。

WordPress実装のコツ(期限・版管理・リダイレクト)

  • 掲載期限フィールド:expire_atで日時を保持し、期限超過で自動非公開/注意表示。
  • 年度タクソノミー:一覧で年度切替、過年度は自動でアーカイブ群へ移送。
  • リダイレクト運用:旧URL→年度ハブへ301。/admission/は恒久URLにして年次差替。
  • PDF版管理:ファイル名に_20250801.pdf等を付け、旧版は自動差し替え。絶対リンクを避け、メディアID参照。
  • 構造化データ:Event(OC/説明会)、Breadcrumb、FAQ、Article(dateModified)を付与。
  • 404監視:ログ/プラグインでリンク切れ検知→週次で一括修正。

校内ガバナンス:教務・入試・広報の連携

  • 責任部署の明記:各ページに“情報オーナー”を表示(例:入試課)。
  • 更新依頼フォーム:校内専用フォームで改訂依頼→チケット化→SLA(対応期限)設定。
  • 用語統一辞書:学科名/資格名/表記ゆれを集約し、誤記の再発を防止。
  • 公開前レビュー:数字・日付・外部リンクは二重チェック(担当+第三者)。

効果測定:GA4/サチコで“古い情報”を検知・改善

  • 行動指標:直帰率急騰/離脱率高止まりのページを改訂優先に。
  • 検索レポート:サーチコンソールで“年度付きクエリ(2024/2025)”を監視、旧年度ページの上位露出を抑制(noindex/301)。
  • CV導線:資料請求・OC申込のクリック計測(イベント)で改訂効果を可視化。
  • ABテスト:見出し/CTA文言/ボタン配置を継続検証。

例外・緊急時の即時更新フロー

  • 全ページ告知バー:災害/交通障害/日程変更はサイト全域に固定バナーを即時表示。
  • 告知テンプレ:影響範囲・代替日程・問合先・更新日時を定型化。
  • フォーム連動:イベント中止時は申込フォームを自動停止→代替案LPへ誘導。

年間更新カレンダーと定期点検リスト

更新の目安(例):

  • 月次:ニュース/OC/学科トピックス、リンク切れ点検、PDF版数確認。
  • 四半期:入試方式ページ総点検、学費・奨学金の変更確認、構造化データ検証。
  • 年次:全ページの年度更新、写真差し替え、アクセシビリティ再評価。

点検チェックリスト:更新日・担当・年度タグ・外部リンク・フォーム稼働・PDF版管理・リダイレクト・FAQ整合。

まとめ|“最新が当たり前”のサイトへ

離脱を防ぐ鍵は、最新性×探しやすさ×信頼の担保
年度ハブ化・期限フィールド・版管理・301整備を「仕組み」で回し、GA4/サチコで効果を見ながら微調整を続ければ、常に最新で迷わせない“入試に強いサイト”が実現します。

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