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学校の魅力を伝えるWebデザイン|大学・専門学校向けサイト制作のコツ

2025.8.27大学・専門学校

学校の魅力を伝えるWebデザイン|大学・専門学校向けサイト制作のコツ

大学・専門学校の公式サイトは、受験生の第一印象を決める“顔”であり、志望動機形成を後押しする重要なメディアです。
単に情報を並べるのではなく、「この学校で学ぶ自分が想像できる」状態まで導けているかが成果を分けます。この記事では、学校の魅力がきちんと伝わるWebデザインのコツを、情報設計・ビジュアル・運用・計測まで、実践的に整理しました。

“魅力が伝わる”とは何か(ゴール定義)

  • 差別化が明確:学びの特色(カリキュラム/設備/指導方針/連携企業)が一目で理解できる。
  • 共感が生まれる:学生や卒業生の声・作品・実績が“物語”として伝わる。
  • 行動が進む:資料請求・OC予約・出願導線が常に視界にあり、迷わない。

この3点(差別化・共感・行動)がデザインと情報設計で一気通貫になっていることが理想です。

ペルソナと動線設計:受験生の「次の一歩」

  • 主要ペルソナを3種に集約:①高校2年・関心探索期 ②高校3年・比較検討期 ③保護者/高校教員。
  • 動線の基本形:TOP → 学科(学べる内容/作品) → 入試情報 → OC/資料請求。
  • 常時CV導線:ヘッダー/フッター/サイドに「OC予約」「資料請求」「出願」ボタンを固定配置。
  • 帰り道を用意:学科から関連学科・比較導線(“似ている学科”)で回遊を促す。

ストーリー設計:学生・教員・卒業生で魅力を可視化

  • 学生の“日常”:1日スケジュール、課題の過程、作品のビフォー/アフター。
  • 教員の視点:指導方針・研究テーマ・卒業後に求められる力。
  • 卒業生の現在地:就職先・起業・作品リンク、在学中の学びとの接点。

インタビューは「なぜこの学校を選んだか → 学びで何が変わったか → 今後の目標」の順で構成すると、共感と説得力が高まります。

ビジュアル戦略:写真・動画・イラストの使い分け

  • 写真:施設・授業・手元アップ・作品を網羅。見開き用の“置き写真”と、スマホ縦長に強いトリミングを両立。
  • 動画:15〜30秒のショートで“空気感”を伝える。TOPヒーローは音無しで意味が通るテロップ設計。
  • イラスト/図:カリキュラムや資格取得フローを図解。難しい説明は図に寄せて滞在時間を伸ばす。

情報設計とナビ:学科/入試/OCの最短導線

  • メガメニュー分類:「受験生」「在学生」「保護者」「卒業生」「企業・教育機関」で明確化。
  • 学科テンプレの統一:学べる内容/カリキュラム/作品・実績/教員/就職/FAQを同じ順番で。
  • 入試情報は“年度ハブ”:「2026年度 入試情報」を1本化。過年度はアーカイブへ。
  • OCカレンダー:日程・残席・申込ボタン・リマインドメールまでを一画面で完結。

デザイン/アクセシビリティ(JIS X 8341-3)

  • 色コントラスト:主要テキストは規定以上、ボタンはホバー/フォーカス可視化。
  • キーボード操作:全UIをTabで操作可能にし、フォーカスの移動順を制御。
  • 代替テキスト:作品画像はテーマ・素材・技法など検索に効く語を含める。
  • 可読性:見出し階層の一貫性、行間/字間、UDフォント検討。

モバイル/表示速度:Core Web Vitals対策

  • 画像最適化:WebP/AVIF化、遅延読み込み、適切なサイズ生成。
  • CSS/JSの最小化:不要なライブラリを排除し、重要領域はCritical CSSに。
  • CDN/キャッシュ:国内配信でスマホ表示を高速化。フォームは遅延読み込み。

SEO/構造化データ:検索意図に応える設計

  • 検索意図の整理:「学科名+できること」「学校名+OC/奨学金/学費」記事を網羅。
  • 構造化データ:Breadcrumb/Organization/Event/FAQ/Articleを適切に。
  • 内部リンク:学科 → 作品・就職 → 入試 → OC/資料請求を一筆書きに。

CV設計:資料請求・OC予約が増えるUI

  • 常時見えるCTA:ヘッダー固定+各セクション末にミニCTAを配置。
  • フォーム体験:入力補助・バリデーション・中断保存・確認メール即時送信。
  • 安心材料:個人情報の取扱い・学校からの連絡頻度を明記。

WordPress実装:CTP/ACF/承認フロー

  • カスタム投稿タイプ:学科・教員・作品/実績・イベント(OC)・ニュース・FAQ。
  • 共通ブロック:入試方式・学費・奨学金をモジュール化して多ページ参照。
  • 承認フロー:寄稿→レビュー→公開、公開予約と期限フィールドで情報の鮮度を維持。
  • ステージング運用:テーマ/プラグイン更新は検証後に本番適用。

運用とガバナンス:校内連携で“止まらない更新”

  • 責任部署表記:各ページの情報オーナー(入試課/学科/広報)を明示。
  • 更新依頼の標準化:校内フォーム→チケット化→SLA(対応期限)設定。
  • 用語辞書:表記ゆれ防止(学科名・資格名・単位・数字)。

効果測定と改善:GA4/ヒートマップ/ABテスト

  • CV計測:資料請求/OC予約/出願遷移のイベントを定義し、学科別で比較。
  • ヒートマップ:ファーストビューの可視率/クリック偏り→CTAの位置を最適化。
  • ABテスト:見出し/ボタン文言/写真差し替えで継続検証。

まとめ

学校サイトで“魅力が伝わる”状態とは、差別化が明確で、物語が共感を生み次の行動が迷わずできること。
情報設計・ビジュアル・アクセシビリティ・速度・計測をセットで設計し、WordPressで更新しやすい構造にすることで、入試に強いサイト運用が実現します。

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